築地移転の理由、いつ移転?でも問題点が山積み。

古くから食品流通を支えてきた「築地市場」は日本を代表する市場です。 その市場が2016年11月「豊洲市場」に移転の予定でしたが一旦保留に。なぜ、古くから流通の要として機能していた「築地市場」が移転してしまうのか?その理由と問題点についてここでは噛み砕いてわかりやすく説明していきます!

スポンサーリンク

築地の歴史

築地の歴史を振り返ると江戸時代にさかのぼります。

江戸時代、幕府を開いた徳川家康は、江戸城内の台所を賄うため大阪から漁師を呼び寄せ、江戸湾内の漁業の特権を与えました。
漁師たちは、魚を幕府に収め、残りを日本橋で売るようになったことが、魚河岸の始まりと言われています。
当時の魚市場では、「問屋」と言われる商人が店を構え、魚の仕入れ先である生産地と結び付き独自の流通組織を作り発展してまします。

明治になると、市場は新政府の元へ近代化へ歩み始めます。問屋や仲介人は組合を作りまとまり、魚市場は整備されます。しかし、都市の人口が増加すると、取引量や業者の数が増加して取引が乱れるようになります。そこで、公設の中央卸売市場を望む声が高まったのです。

昭和に入り、築地に広さ約23万㎡の東京都中央卸売市場へと変わっていきます。市場へ集まる食料は、旧汐留駅から引き込み線を通して隅田川を経由して運ばれます。このため、扇状の建物が建てられたのです。
市場は迅速、公正な取引を展開し、取引の結果を公表して価格を安定させ、市民生活を支える大きな力となったのです。
太平洋戦争が始まると市場の役割が果たせなくなりますが、統制が解けると市場の働きが回復し、入荷量も増え人々の食生活も安定の方向に向かったのです。

japan-523807_960_720
高度成長期を迎えると、東京の人口も増え、漁業の技術も進化し、冷凍技術などの進歩によって新鮮な魚が大量に水揚げされるようになり、野菜などは、農協などが出荷団体が組織を整え、生産の規模も拡大しました。そして、輸送の進展で、全国から市場への荷が集まるようになったのです。
現在では、首都圏の食生活を担う生鮮食品などの流通の一大拠点に発展し、築地市場は日本最大の市場として現在も日本の食文化を支えている世界最大級の卸売市場の一つです!

築地が移転? 移転理由と移転場所

そんな日本を代表する最大級の卸市場の一つ「築地」が閉鎖・移転します。

移転の大きな原因は、築地市場が開場してから70年以上経って施設の老朽化が進み安全性が低下してきたこと、世の中全体の物流の効率化が進んで現在の施設のままでは作業が非効率であったり、時代が求める衛生管理のレベルを確保するのが難しくなってきたため、ということが大きな理由です。

スポンサーリンク

 

↑先に挙げた理由であれば再整備などで対応できなかったのか?
という意見もありました。

実際に東京都と市場業界とで検討し、昭和63年から再整備に関する基本計画が策定され工事を進めてきたのですが期間の長期化費用の増大工事期間中の営業への影響拡張のスペースが確保できないなどの理由から平成11年に「再整備ではなく移転整備へ転換」することが決まったのです

移転と問題点

tys
出典:モカのひとりごつ

新しい「豊洲市場」の敷地は約1.8倍、資源のリサイクル率向上、物流、品質管理の効率化、CO2排出量など環境負荷の低減など「築地」で問題点であった部分が「豊洲市場」では色々クリアします。
しかし、移転にあたって問題点もあるのです。

土壌問題

「豊洲新市場」は昭和63年まで東京ガスのガス製造されていた工場跡地です、その土壌汚染が問題になっているのです。
予定地の土壌は都市ガスを製造する際に生成された副産物、ベンゼン、シアン化合物などで高濃度に汚染されていました。

土壌汚染対策工事はされたもののその後の観測でしっかりと汚染が除去されたかどうか?
海と接する土地のため対策後検査された基準をクリアしていても潮の満ち引きに寄って状況が変化するのでは?海水と地下水の関係性は?
など人々が身体に取り入れる食品を扱う施設のため特に問題となっています。

商業・観光拠点施設「千客万来施設」の運営問題

開発事業者である「すしざんまい」と「大和ハウス工業」が市場関係者と施設の搬入路を巡って折り合いがつかず撤退。
市場のオープンに合わせて一般客を集める施設の同時オープンが困難になりました。
観光客が来ないことによって市場の活力化、地域の発展のスピードは鈍化して市場そのものの活力化、ブランディングにも影響を及ぼします。

移転できない業者が

移転に際してとても費用の負担がおおきく、 零細が多い水産仲卸では移転するのは半数ほどになるとも言われ、残り半数(約100以上とも言われています)は廃業になるのでは?と言われています。

 

まさかのガラガラフラグ・・・

新しい「豊洲市場」は平成28年11月7日に開場の予定でしたが保留に・・・

せっかく移転するのであれば素敵な市場になってほしいのであえて問題点も含め取り上げました。
これからどうなるんでしょうか。

スポンサーリンク