ハロウィンのトリック・オア・トリートの意味や由来って?

「クリスマス! サンタクロース!」なら知らない人はいませんが、ハロウィンはまだしも、トリック・オア・トリートと言われると今一つ、ピンとこない方が多いと思います。
ハロウィンの知名度
や認識度もこの十数年でかなり上がり9月に入ると、あちこちのお店がハロウィン色になるようになりましたね。
しかし昨今は仮装だけが一人歩きしがちな部分もなきにしもあらず・・・という感
じがするのも事実。ハロウィン自体の意味を知らずに、ただ単なるイベントとして盛り上がっているような気がしなくもないような。

筆者の母などはアメリカ版の冬至でかぼちゃを食べる日だと思っていたようです(汗)
その意味や由来を知ることで、更に楽しむことができますし、お子様やお年寄りの方達にも教えてあげることもできます「トリック・オア・トリート」について紹介していきます。

「トリック・オア・トリート」の意味と由来は?

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意味は・・・

一般的には「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」と訳されますが、トリートは本来、お菓子という意味ではありません。

正しくは招待する」といった意味ですので、つまりトリック・オア・トリートは「いたずらされるか、おもてなしするか、どっちがいいの?」となり、言われた方は、ならば子供をもてなそうという事で、お菓子をあげるのが風習になったようです。
現在では、この日の為に、どこの家でも大量のお菓子を準備し、仮装したミニ悪霊が来るのを待っているわけです。
宗教的意味合いはかなり薄れてきているので、そもそもそのような歴史も文化もない日本が、仮装のイベントとしてのみ取りざたされるのも、わかるような気がしますね。

由来は・・・

古来から悪霊は子供達を連れ去ったり、秋にせっかく実った作物や大事な家畜に害を及ぼすと考えられていて、そこで悪霊たちをビックリさせて追い払うために仮面を被るようになりました。

そこで「souling(ソウリング)」という仮面をかぶった子供たちが歌いながら、そんな悪霊たちのために、ソウルケーキ(Soul cakes干しぶどう入りの四角いパン)をもらうためお家をたずね歩くヨーロッパでの習慣があったのです。

そこから大きく時を経て現在、かぼちゃをくり抜いてお化けの顔に仕立て、火を灯した「ジャック・オー・ランタン」を玄関先に飾り、お化けなどさまざまな仮装をし悪霊に扮したた子供たちが「Trick or treat!」(トリック・オア・トリート!)と言いながら近所の家を回って歩く
というように微妙に変化しつつ現在のようなカタチになってきたのです。

なんでこんなに言われるようになったの?

 

そしてここまで浸透したのは1952年、ディズニーアニメでハロウィンの夜が舞台の「ドナルドの魔法使い」(原題:Trick or Treat)のおかげも大きかったのだと思います!

 

ハロウィンの意味と歴史

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本来はキリスト教ではなく、今から2000年以上昔のケルト族(アイルランドに住む先住民族)の宗教にドゥルイド教というのがあり、その儀式の一つである「サウィン祭」が起源とされているようです。
その後カトリック系の人々がケルト民族を侵略しますが、カトリック教徒の人々は異教徒の習慣を好んで受け入れる事はしませんでしたが、ドゥルイド教を根絶するのではなく、手直しをして、自分たちの宗教に取り入れていったのです。

カトリックでは11月1日を聖者(Hallow)の日、万世節と定めていたので、その前夜である10月31日を“All Hallow Eveと言いますがこの言葉が短縮されて「Halloween」と言われるようになったようです。(諸説あります)
12月25日がクリスマス、その前日の24日がクリスマスイブ!と同じような意味合いと考えてよろしいかと思います。
意味としては、ケルト族にとっての年の終わりが10月31日で、この日の夜は、死者の霊が家族のもとを訪れたり、精霊や魔女が出てくると信じられていました。
悪霊から身を守り、追い出すために仮面を被り、魔よけの焚火を始めたことが起源とされています。
日本においてはお盆を思い浮かべていただくと、最もわかりやすいかもしれませんね。

 

日本でも地方によっては、「迎え盆」といって天国にいる家族が、お盆に家族、親族の元に帰ってくる時に、道に迷わぬようにと“迎え火”を焚き、そして「送り盆」には、無事再び天に帰ることができますようにという思いを込めて“送り火”を焚くといった風習が残っているところもあります。
この際、精霊や悪霊も共についてくるといった考え方が無いのが海の向こうと大きく違う点ですね!

 

まとめ

日本ではまだ、いろいろなお宅を回ってお菓子をくれ~~!というような所まではいってませんが、保育園や幼稚園、小学校などでも年間の行事に盛り込まれているところも多くなりました。
そうなのか、こんな意味や由来があったのか!と思う事で、10月31日の気持ちも、これからますます変わってくるかもしれません。
だってまさか10年前はハロウィンがこんなに盛り上がるイベントになるなんて思っていなかったですよねっ!?

昨今は「孫の日」なる日までできて、これまたお爺ちゃん、お婆ちゃんの財布が・・・。
ゆくゆくのことも考えると、これ以上記念日が増やさないでくれ~! と思う筆者ですが、父の日、母の日、子どもの日、孫の日まであるのなら、是非とも「嫁の日」を・・・と思う今日この頃です。

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