毎日日替わりで指輪を取り換える芸能人や、ジュエリーに携わる仕事をしている方々にとってはいざ知らず、一般の私たちは、冠婚葬祭で付ける指輪以外の指輪、つまり結婚指輪などは、付けていることも忘れるくらい、もはや体と一体化していて、取れないからと、はめたままにしている方がたくさんいらっしゃると思います。
ところが、いざ外そうと思ったら、あらららら、どうしても抜けない!!!
そんな時の段階ごとの対処法をご紹介いたします。
指輪のめり込み度レベル1
朝は何ともなかったのに、夜、外そうと思ったら抜けない、と言った場合ですね。
これは急に太ったわけではなく、浮腫みからきている事は想像できるかと思います。
そもそも、女性の体は男性よりも浮腫みやすい構造になっています。
これは、筋肉量の違い、ホルモンバランス、体温の差が関係しているようです。筋肉量が少ないと、代謝が低下し、体液の流れがどうしても悪くなってしまいます。
また、女性は男性よりも低血圧の人の割合が多く、皮膚が柔らかいために、皮下組織の圧が低くなってしまい、水分を静脈に戻しにくい状態になってしまうことが浮腫みを引き起こす要因になっています。
・軽度の場合は、泡立てた石鹸やオリーブオイルなどをつけると、容易に外すことができます。
また、手を心臓よりも上に高く挙げたり、手を後ろに回したりするだけで外せる場合もあります。
血流が良くなることで外しやすくなるのですね!!
ですので、変に息を止めたり、力んだりせず、リラックスして外すようにしましょう。
指輪のめり込み度レベル2
1の方法では外すことができない場合!!
まず丈夫な糸(たこ糸など)を用意して下さい。
- 指輪と指の間に糸を通します。
この際もオリーブオイル等を予め指に塗っておくと糸も通しやすいし抜けやすくなるかと思います。
通した糸(手首の方にくる糸)は30cmくらい余裕を残してください。オリーブオイルのみならず、台所洗剤、ハンドクリームなど、滑りの良くなるものを塗っておいてください。 - 指先側の長い方の糸を、指輪の真横から指先に向かって隙間なく重ならないように、ぐるぐるときつめに第二関節を過ぎたあたりまで、巻いていきます。
血流が悪くなり指の色が変わってきたりするので、短時間でやるようにしましょう。 - 指輪に通した手のひら側の糸を空いている方の手でぐっとつかみ、巻き付いた糸をほどいて指輪を滑らせるように移動させることで抜くことができます。
動画を参考にチャレンジしてみて下さい!この方法でまず大体の場合抜けるかと思います。
それでもだめな場合・・・
指輪のめり込み度レベル3 どうやってもダメな場合
気づいた時は、あまりにも指が腫れ、その指の色も紫色になってしまい、2の方法でも抜くことができない場合は、消防署に行ってください。
消防署には「リングカッター」という道具が常備されています。かつては貴金属店で切断してもらうこともできましたが(現在もやってくれる宝石店もありますが全てではないので確認してから行ってくださいね)休日や夜間は対応するのが難しいために住民の方々からの要望で、始まったそうです。
そしてまずは消防署に行き指輪を切断してもらってから、病院へ行ったそうです。(指輪が抜けない時の最終手段が消防署であることを知っていたそうです。
自宅で、ペンチやニッパーなどで切断するのは、指を傷つける可能性もありますし、修復の際の加工料が高くつきますので、絶対にやめてくださいね。
抜けなくなるという事態にならないためのポイント
自分が浮腫みやすい体質であるかどうか、きちんと知っておきましょう。
特に妊娠した場合は、体重は必ず増加しますし、ホルモンバランスの変化により更に浮腫みやすくなります。ですから妊娠がわかったら、元気な赤ちゃんと会えるその日までは、指輪としばしお別れして、大切に保管しておきましょう。
大丈夫と楽観視していて、妊娠中毒症などを発症してしまうと残念ながら指輪は切断しなくてはならなくなりますので、そうなったら悲しいですもんね。
また、なんらかの病気で入院・手術となった場合、貴金属は外してくださいと病院から指示が出る場合が多いので、手術の予定がわかっている方は、前もって外し、元気になってから再びはめましょう。
やむなく切断した指輪は百貨店を始めとした宝石店、および加工専門店にてサイズ直し加工をしてもらうことができます。“肉盛り”と言って、同素材の金属を追加し溶接して直してくれます。
サイズや素材によっては若干リングが変形する場合もありますので、その辺りはちょっぴり覚悟が必要ですね。
思い出が詰まった指輪、”外れなくなって切断・・・”なんてことにならないようにあらかじめ気をつけてくださいね!