野球にも軟式と硬式がありますよね。野球は球の違いだけではなく、打ち方も違いますし、軟式と硬式
ではグローブも違います。
テニスに於いてもまた、球の違いだけではなく、軟式と硬式では、色々な違いがあります。この違いを
知ることで、ご自分が始めるときの参考に、というのは勿論の事、試合を観戦するときも、面白さが更に増すと思いますよ!
ボールの違い
一番知られているのはこの違いですね。軟式テニスで使用するボールはゴム製で軽く、硬式テニスで使
用するのは硬い黄色いフェルトと呼ばれる繊毛でコーティングされている重い球です。
中身はコアと呼ばれる中空のゴムでできているそうです。やはり硬式の球の方が打球感がありますし、スピードも速いです。
フェルトが摩耗するとストリングス(ガット)との引っかかりが悪くなる事でスピンがかかりづらくなり
ます。
ですので、錦織選手のテニス中継などを観ていて皆さんも目にしていると思いますが、サーブの度に、必ず二、三個の球の中から選んで打っていますよね。
ラケットの違い
硬式用と軟式用のラケットは素人目には似たように見えるかもしれませんが、全くと行っていいほど違います!
フレーム
ラケットはまず、フレームの強度、すなわち重さが違います。
硬式ではボールが重く、打ち返す際にかかる負担が強いためより重く頑丈にできています。
(重さは硬式ラケットが280g前後、軟式ラケットは230g前後)
そしてよく見てみると硬式ラケットより軟式ラケットのほうがシャフトが長く、打面は小さめです。
そして軟式テニスのラケットだけに付いているSTAマーク、これがついている方が表とされています。
実はこれ、トスの時しか使いません(笑)打つ時はどちらで打ってもかまいません!
ガットもそれぞれに合わせて
そのため硬式用はフレームだけではなくのガットのテンションが硬式は硬めに(強度45ポンド~65ポンド)張られます。
軟式用では柔らかめ(強度20ポンド~35ポンド)で張られます。
軟式用ガットを硬式用ラケットに張る事はできません。
硬式用ガットを軟式用ラケットに張ることは可能ですが、適正なテンションで張る事が出来ず、ガット本来の性能を発揮できないのでやはりそれぞれに合ったガットを張る事が推奨されます。
ラケットの持ち方
軟式テニスは手の甲を上にしラケットの面が地面と平行にした状態で握る「イースタングリップ」という持ち方で持ちますが、硬式テニスの場合は地面に向かって垂直にラケットを持つ「ウエスタングリップ」という持ち方で持ちます。
また硬式テニスは球を打つ際、裏表両面を使いますが軟式テニスの場合はフォアハンドもバックハンドも片面のみで打ちます。
ルールの違い
硬式テニスの場合、ゲームのポイントの数え方は0(ラブ)・15(フィフティーン)・30(サーティ)・40(フォーティ)となっていますが、
軟式テニスはゼロ・ワン・ツー・スリー・フォーと、わかりやすい数え方になっています。
ワンゲーム4ポイント先取という意味では同じですね。
また硬式テニスは6ゲーム先取で、一つのセットを取るわけですが、軟式テニスは4ゲーム先取(7ゲームマッチ)、または5ゲーム先取(9ゲームマッチ)でのセット獲得となります。
硬式テニスは球もラケットも軟式に比べて重い上にゲーム数も多いので、体力の消耗は半端ないはずです。
それから、硬式テニスではシングルスとダブルス両方ありますが、軟式テニスにはダブルスしかありませんので、コートの面積は同じですが、シングルス用のラインは必要ないので引いてありません。
また、ネットは硬式テニスの場合、センターベルトと言って中央が、やや下がった形で張られていますが、軟式テニスの場合は、全面平行に張ります。
その他の違い
松岡修造さんや伊達公子さんなど、数多くの歴代テニスプレーヤーがいる中、錦織選手のめざましい活躍
で、テレビで中継される機会も増えたことにより、日本国中にプロテニスが知れ渡るようになりましたね。
錦織選手は硬式のプロテニスプレーヤーです。日本の軟式テニスにはプロは存在しません!
またやはり世界的にも硬式テニスが有名なので、世界各国で、一流の選手の輩出・育成に力を入れていますがソフトテニスと言われる軟式テニスは世界に普及しつつありますが、硬式テニスの比ではありません。
テニスを今から始めたい!
とお思いのお子様も多いと思いますが、参考までに。
最近では硬式部の中学も最近は増えているそうですが中学校の部活ではソフトテニス部が多いです。
というのも硬式テニスは、軟式テニスよりも運動量が多くボールを打ち返す際、骨格が未熟な成長期の身体に負担がかかけてしまい、手首や膝等にけがを負いやすくなるため・・・
という考え方が世間にあったためのようです。
ですが、実際もっと激しい運動、練習を行う中学の部活動もありますよね!?
ということや昨今のテニスブームで流れは変わってきているようです。
まとめ
同じテニスですが色々違いがありますよね!
子供でも目標はあくまでプロ!なのであれば今はこどもの硬式テニスクラブも増えてきているので硬式テニスからはじめるのがよいかと思いますし、
生涯スポーツとして楽しむには球が身体に当たった時の衝撃やケガの度合いは圧倒的に軟式の球の方が柔らかいので、軽症で済みますし、体への負担も少ないので、軟式テニスの方が向いているかもしれません。
絶対にこっちから始めるべき!!というのはありません。
みなさんそれぞれのスタイルでテニスを楽しむ参考になれば幸いです!