新築の壁や引っ越ししたばかりの家、そうでなくとも壁に落書きされると、思わず“こらっ!!”
と腕を腰に当て仁王立ちになって怒ってしまいますよね。その気持ち、とてもとても良くわかります。
しかし、幼い子供にとって壁は自由帳からも画用紙からもはみ出た巨大なワクワクキャンパスです。
せっかくの伸び伸びした個性を一瞬で潰してしまうのは、ちょっと可哀想ですがそのままにはしておけませんよね。そこで落書き落としのコツを、ペンの性質別にご紹介いたします。
怒りによる血圧上昇防止にもなりますので(笑)、覚えておくと役に立つかもしれませんよ♪
水性ペンの場合
壁(クロス)の材質にもよりますがビニールクロスなら除光液等で簡単に落とすことができるかと思
います。
一般的なクロスの場合は濡らしたコットンにホームクレンザー(もしくは歯磨き粉、重曹)をつけて落書き部分を優しく擦りその後、水拭きしてみてください。
インクが浸み込むタイプのクロスは下手に擦ったりすると却って広がりクロスも傷めてしまう可能性がありますので、諦めなくてはならないこともあります。
水性ペンは無水エタノールなどのアルコールでも落ち易いのですが、輪ジミ(薄くにじんだような感じ)になり残り易いので注意してください。
油性ペンの場合
油性のインクは中性洗剤では落ちない、ということと時間とともに壁(クロス)にマジックインクの油性成分が浸透してしまうので、時間とともに落ちにくくなる、という性質があります。
書かれてすぐの油性インクの落書きを発見した場合まずメラミンスポンジ(○落ちくん等)でまずはこすってみてください。
書かれてから時間が経った油性インクに対しては除光液・灯油・燃料用アルコールなどをコットンや綿棒などに浸して落書き部分をしみ込ませて、溶かすようにポンポンと押し付けていきます。
その後乾いた綿棒等で拭き取ってください。
または、ハイターや漂白剤をキッチンペーパーに含ませ落書き部分に貼り、15分から20分、様子をみてください。その後水拭きをしてください。
取りきれなくて多少シミになってしまった場合は重曹で再び拭き取ってみてください!
いずれの方法も臭いがキツイかと思われます。換気を十分にすると共に、お子様を近づけないように気
をつけてくださいね。
ボールペンの場合
塩素系漂白剤を薄めず原液のまま綿棒に付けて落書き部分になじませていきます。
乾いてきたら再び同じ作業を繰り返します。
繰り返すうちに消えてきますので、全体的に消えてきたかな?と思ったら、最後に水拭きをしてください。
除光液や灯油などでも代用できるかと思います。
油性インク同様、換気・マスク・手袋着用・子供は近づけない等、注意して作業してくださいね。
そして、文房具店にボールペンのインクを落とす、専用消しゴムが置いています。
水性のものはもちろん油性のものも消せます。
ですがこちらの商品、砂消しタイプなので”消す”というよりは”削る”という感じですが、上手くつかうことで綺麗にボールペンで書かれたものを消す事ができます!
いずれの場合も、クロスが変色したりよれたりしないか目立たない場所で試してから本作業をするようにしましょう。
クレヨンの場合
バケツに熱いお湯を入れて、タオルを浸して軽く絞ります。
しずくが滴り落ちない程度にぐじゅぐじゅのタオルに石けんをこすりつけて
落書き部分をこすります。クレヨンがきれいに落ちたら、今度は石けんをつけないお湯タオルで石けん分を拭き取り、乾いたタオルで水分を拭き取ったら終了。
実際このような落書きが
出典:水と空気とおひさまと
このように綺麗になります!
出典:水と空気とおひさまと
テレビショッピングでもマルチクリーナーなどが販売されていますよね。筆者は使用したことがありませんが、ご自宅のクロスの素材でも使えるとわかれば、試してみる方法もアリかもしれませんね。
そして今は水で濡らした布で簡単に拭き取れるクロスなども出ているようですが、替えるにもそれなりなお値段ですし、賃貸の場合はそうもいきませんよね。
ですからこのような方法で消すことができるという事を覚えていれば、怒りも少しは収まるかもしれません。「全くもう!余計な仕事ばかり増やして・・・私だって疲れてるのに・・・。」本当にそうですよね。
特に忙しい時に限って子供って、やらかしてしまうものです。一度で聞き分けのいい子供など、そうそういません。何度も何度も繰り返し根気よく善悪を教えなくてはなりません。
「書いちゃだめっ!」ではなく、なぜ壁に書いてはいけないのか、なぜ自分の家は良くて他の家ではダメなのか、など自分の気持ちに余裕があってゆったりした気分で子供と会話できる時に、抱きしめながら教えるといいかもしれませんよ。
かく言う筆者も何度怒ってしまったことか。ある日怒る回数を減らすため、幼い娘の背丈に合わせて大きなカレンダーをたくさん取っておいて、それを貼って「ここなら描いてもいいよ♪」と言いました。
落書きを落とす方法をしっかり押さえつつ、落書きをしてもいいスペースを確保してあげるのがよいと思います。
創造性と規律性、子供の未来のために合わせて伸ばしてあげてくださいね!