車や部屋のドアノブでピリッ!セーターを脱ぐときにパチパチ!
乾燥する冬場は特に静電気に悩まされる季節です。セーターどころか水道の蛇口に触った時、そしてそこから流れ出る水から”パチッ”と静電気を感じたことはありませんか!?
静電気って痛いしホント嫌ですよね~。
まさかの水道で起こる静電気。それは静電気の原理を知れば有効な対策が見えてきます。
ここではそんな水×静電気への有効な対処法を紹介していきます!
水道で静電気が起こるわけ
実は水そのものは電気を通しにくい物質です。
水が電気を通すのは、水に含まれる塩素やミネラルなどの不純物が電気を通す物質だからです。
水道水は消毒のために塩素が含まれていますよね。塩素はマイナスの電気を帯びやすいので、帯電した身体が触れると電気が移動します。これが蛇口の水での静電気になります。
また、水道水は絶縁体である塩化ビニールのパイプを通って流れています。
勢いよく流れている水は摩擦で電気を発生させますが、塩化ビニールのパイプ内で電気の逃げ場がなく、どんどん溜まってしまうのです。
静電気じゃない場合も・・・
一瞬でなく水に触れている間ずっとピリピリする場合は、静電気ではありません。
静電気は一瞬で放電されて終わりますから、ずっとピリピリするのはどこかで漏電している可能性が考えられます。いち早く電力会社に連絡しましょう。
そもそも静電気はなぜ起こる?
そもそも静電気は、私たちの身体に電気が貯まっている事で起こります。
冬場空気が乾燥していると、空気中の水分を伝って放電される分の電気が身体に溜まっていきます。特に乾燥肌の人は、静電気が起こりやすくなります。
冬の服装は電気が発生しやすいものが多いのも静電気が起こりやすくなる理由の一つです。
身体が帯電している状態で電気を通しやすいものを触るとそこから放電されます。ピリリとくるのは電気が通っているからなんですね。
指先などの細いところから一点放出されると電気の刺激も大きく、さらに指先は感覚が鋭いのでより痛みを感じてしまいます。
静電気を怖がっておそるおそる触るのは逆に静電気を感じやすくなる行為ですよ。
ちなみに人間の身体に溜まりやすいのはプラスの電気です。マイナスの電気を溜めやすいものに触れることで静電気は発生します。
マイナスの電気がたまりやすい物質には、テフロン・シリコン・ビニール・ポリエチレン・ウレタン・アセテート・セルロイド・金・ニッケル・銅などがあります。
ニットなどに使われる化繊(アセテートやポリエチレン、ウレタン)もマイナスの電気を帯びることがわかりますね!
水道の静電気に有効な対処法
静電気は「自分の身体にたまった電気が放電されている状態」ですから、身体にたまった電気を痛くないように放電すれば静電気は起こりません。
水からの静電気が起こらないようにするには
- 室内の床では裸足で過ごす。
裸足で過ごすことで足から自然に放電されます。 - 水に触れる前に近くの壁・柱を触る。
こうすることで先に緩やかに放電できます。10秒ほど触れれば帯電は解消されます。 - 乾燥肌をケアする。
肌がカサカサだと電気が溜まりやすいので、普段からハンドクリームなどでケアして保湿をしておくと静電気も発生しにくくなります。 - 濡れタオルを触る。
台所の濡れ布巾を先に触れば、そこで放電されます。 - 柔軟剤を十分使う。
柔軟剤で化繊の摩擦を減らして電気の発生を抑えます。 - 部屋の湿度を上げる。
加湿器などで部屋の湿度を保ちましょう!空気中の水分が身体の電気を自然に抜いてくれます。
まとめ
自分の身体に溜まった電気を逃がすことが対策になるということですね。
一番簡単な方法でいえば、片手で他の物を触りながら水道の水に触れるだけで、「バチッ」はずいぶん解消できますよ。
上記の対策は、水道の静電気だけでなく、普段の生活の中での静電気対策にも使えますので、ぜひ活用してみてください♪