自尊感情とはどういうこと?
子供の成長において自尊感情を持つ事は非常に大切な事です。
といわれても「どうして?」と誰もが思うはず。
ですのでここではその意味、”気持ち”について、誰にで理解できるように噛み砕いて解説します。
自尊感情(じそんかんじょう)って?
自尊感情とはその文字の通り自分を尊ぶ(たっとぶ、とうとぶ)気持ちのことをいいます。
尊ぶって・・・
より簡単にいうと
自分が自分自身を価値のあるものとして大事にする気持ち
ということです。
似ている意味の言葉として
「自己肯定感(じこうていかん)」という言葉も使われます。
自尊感情を高めることの意味
自尊感情を高める事によってもたらされる効果として
- 自分自身をより受け入れる事ができるようになる
- 積極的になれる
- 他人を認めることにつながる
事があります。
自分自身を良く知ることで落ち込んだり、ショックを受けることもあるでしょう。
しかしそこを乗り越えることで今の自分に足りないものを補うこと、得意な事をより伸ばすといった目標が具体的に見えてきます。
やるべき事がはっきりすればあとはそれを実行するのみ!
そのために自分自身に働きかけることで目標に向かい積極的に行動できます。
行動するにあたって自分1人ではどうにもならないことも世の中には沢山あります。
その中で他人の励まし、サポートを受ける事で達成した時に自分だけではなく他人を認めることが出来るようになるのです。
これは成長期の子供が人として成長して行く上でとても大事な事です。
このようなデータがあるように
日本の高校生は、米国、中国、韓国の高校生に比べて自己肯定感(自尊感情)が低い。
例:「自分はダメな人間だと思うことがある」 日本72.5%、中国56.4%、米国45.1%、韓国35.2%高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-(平成27度調査)
ですが日本の子供は自尊感情が低いというデータがあります。
自尊感情を高めるために
子供に初めから”考えなさい!”と言っても経験が知識がないのでいきなりそのようなことはできません。
ですのでまずは大人が積極的に子供に関わっていくことが重要になります。
共働きや少子化の中で人と人との関わりが益々希薄になっている現在ですが日々の生活において会話する事、それだけではなく様々なことを経験させていく中で『認められる』という経験をさせていく事で「自尊感情」をより高めていく事ができるのです。
まとめ
自尊感情の意味について『かんたんに』ではありますがこのような心の成長、発達について重要なことである、ということはご理解できたかと思います。
その先の自分の行き方にも大きく繋がる自尊感情、子供を”放置プレイ”するのは絶対によくありません。
そのために「認めること」です。それは褒めるだけではなく時に注意する、叱ることも必要になってきます。
そうして立派な1人の人間になってもらいたいものです。