小学生の時は日常的に使っていても、大人になると鉛筆を使う機会も減ってしまいますね。
それでも鉛筆には、折れにくい・線幅を自由に変えられる・安価で長持ちなどの利点もあり、生活のちょっとした場面で活躍しています。
鉛筆やシャーペンには濃さを表すHやBなどの記号がついていますが、どういう順番で濃くなるのでしょうか?また、濃さによってどのように使い分けるのか?
購入時に迷ってしまわないよう、事前にチェックしておくと困りませんね!
鉛筆の硬度の順番
鉛筆についている記号は鉛筆の「硬度」を表しています。鉛筆の硬度はそのまま「濃さ」を表してします。固ければ芯が削られにくいので書く線は薄くなり、逆に柔らかければ沢山削られるので濃い線になります。
濃さの順番は
9Hが最も硬く色が薄く、6Bが最も柔らかく色も濃いです。
それぞれのアルファベットには
- Hは「HARD(硬い)」
- Fは「FIRM(しっかりした)」
- Bは「BLACK(黒い)」
の意味があります。
沢山の種類がありますよね。この中でも一般的によく使うのがH~2Bの間です。
鉛筆の使い分け
小学生が使いやすい鉛筆
小学生用には2BかBの鉛筆が子供の弱い力でもしっかり濃くかけるので主流です。
小学生低学年のころは2Bを使い、鉛筆に慣れてくる高学年にはBを使います。なかにはさらに薄いHBを使う子も出てきます。
中高生や事務で使いやすい鉛筆
中高生や事務仕事になると、シャープペンシルを使う人が大半を占めるようになります。シャープペンシルの芯は主にH・HB・B・Fを使用します。利き手の袖を汚したくない人はHやFなど、固めの芯を使うと良いでしょう。
センター試験などのマークシートでは、幅広い線が書けて消しゴムで消しやすい鉛筆がより適しています。
マークシートはH・F・HBのいずれかを使用となっています。Bの鉛筆は柔らかすぎてマークシートを汚してしまう可能性があり禁止している場合もあります。
アンケートや記入用紙に使いやすい鉛筆
不特定多数の人が書き込むアンケートや記入用紙にはHB・B・2Bの比較的柔らかい鉛筆が適しています。力の弱い人でもしっかり書けますし、柔らかい鉛筆は落としたりガラガラと雑に取り扱っても中で芯が折れにくいのです。最近はアンケート用の使い捨て鉛筆も販売してありますね。
専門的な鉛筆の使い分け
普段の生活の中で9Hや6Bなど極端に固いものや柔らかいものを使う事はほとんどありません。これらの鉛筆は専門的な使い方をします。
製図を書くときの鉛筆
建築士の書く製図などは下絵の段階で2H~9Hの硬い鉛筆が使われます。
一般的な製図は2H~6Hの鉛筆を使い、精密製図用にはさらに薄い7H~9Hの鉛筆を使います。
精密に線を引くのでにじみやこすれる事が少なく、細かく薄い線が書ける硬い鉛筆が適しています。
スケッチやデッサンをする時の鉛筆
鉛筆を使ったスケッチやデッサンには2B~6Bの鉛筆が使われます。
Bの鉛筆は柔らかく、力加減で濃淡が出やすいので好まれます。絵の表現によっては紙の質感の出にくい2H~Hの鉛筆も使われることがあります。
4B~6Bはあまりに柔らかく濃いため消しゴムや練りけしで消えにくいです。ですので、はじめはB~3Bを使って書き進め、仕上げに4B~6Bを使う事が多いですね。
一般的にそれぞれ芯の硬さによってこのように使い分けられている事が多いです。絶対〜でなければいけないという訳ではありませんが目安になるかと思います。
鉛筆は筆圧や使い方によってちょうどいい濃さが違います。鉛筆を買うときの参考に、濃さのの順番と使い分けを頭の片隅に入れておくとお店で迷わずにすみそうですね♪