秋になるとイチョウ並木が美しい黄金色になり、私たちを楽しませてくれます。
そんなイチョウからとれる銀杏(ギンナン)も秋の美味しい楽しみのひとつですね。
ところでそんな銀杏にはどんな栄養が含まれているのでしょうか?
銀杏の美味しい時期や栄養について割り方のコツとともに紹介します。
銀杏ってどんな栄養があるの?
銀杏にはたくさんの栄養が詰まっています
銀杏の栄養には
- 脂質
- 糖質
- たんぱく質
- ビタミンB群
- ビタミンC
- 銅
- カリウム
- パントテン酸
などが主な栄養素です。
脂質・糖質・たんぱく質はいうまでもなく身体のエネルギー源として重要な栄養素ですね。
ビタミンB群はB1、B2、B6が含まれています。
B1にはストレス軽減や疲労回復の効果が。B2には体の発達を促す効果が。B6には代謝やホルモンのバランスを保つ働きがあります。
ビタミンCは免疫力を高めます。美容にも良く、抗酸化作用やしみ、そばかすの予防、肌の健康を助ける働きが。
ビタミンEも抗酸化作用があります。抗酸化作用は老化防止やがん予防に。血流も良くするので肩こりや冷え性改善にもなります。
銅には鉄の吸収を助け、貧血の予防に効果的です。銅のもつ銅イオン作用は強い殺菌効果で身体を病気からまもります。
カリウムは体内のナトリウム量を調整する働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防になります。またむくみにも効果があります。
パントテン酸は、体のエネルギー代謝を助けます。ダイエットの強い味方で、肌や髪の健康を保つ働きも持っています。
銀杏は食べ過ぎに注意
このように様々な効能がある銀杏ですが、食べ過ぎると中毒症状を引き起こすこともあるので注意が必要です。
銀杏にはギンコトキシンという成分があり、食べ過ぎると腹痛、下痢、嘔吐などの中毒症状を引き起こします。
あまりにひどいと呼吸困難やけいれんなどを起こし意識不明になることも。
このような中毒患者のほとんどは子供です。
ですので子供に銀杏はあまり与えないほうがいいでしょう。また大人でも食べ過ぎは控えましょう。
美味しいですがほどほどに!
銀杏の時期はいつ?銀杏拾い・カラを割るときのコツは?
銀杏の旬は、9月中旬から11月半ばあたりまでです。
実のなったイチョウは11月頭から葉が色づき始め落葉が始まります。ですので、その前が銀杏のシーズンといえます。
街路樹などから落ちた銀杏は誰でも好きに拾って持って帰ることが出来ます。
そもそも銀杏は、イチョウの柔らかい実の中にある種の部分のことです。ちなみにこの実の部分、すっごく臭い!です。しかも触るとかぶれてしまうこともあります・・。
銀杏拾いをするときは、手につかないようにゴム手袋が必須です。
拾った銀杏は袋の上からもんで種だけ取り出し別の袋に移していきましょう。
終わったらニオイ対策に、更に袋で2重にして持って帰りましょう。きれいに洗った銀杏を2~3日乾かしたらできあがり。下処理が終わった後は必ず念入りに手を洗いましょう!
硬ーい銀杏のカラを割るには!
専用の銀杏割り器かペンチやハンマーでカラを割ります。
ペンチはギザギザの部分じゃなくて根元の丸い溝の部分で、銀杏のとんがりに力が加わるようにするときれいにパキッと割れますよ。
または
10粒ほど茶封筒に入れてレンジでチン(600wで1分程)すると簡単にカラが割れます。
ポンポンはじけるので封筒の口はしっかり折り曲げましょう。
フライパンで乾煎りしてカラにヒビを入れ、手でむく方法も簡単です。カラは割れ目に力が加わるように指でぐっと押すと取れます。
ヒビが入った銀杏は食用バサミの内側でカラ割り用にギザギザがついているものがあるのでそれを使っても良いでしょう。
熱いのでやけどに十分注意しましょう。
あとは思い思いの頂き方で!
栄養価の高い秋の味覚「銀杏」。
色づいた紅葉を見ながら食べる銀杏は特別美味しく感じますね。
皆さんも美味しい銀杏を秋の雰囲気とともに楽しみましょう。