エフェクターブランドhotoneのアンプ&エフェクターモデリングペダル『ampero』を購入し自宅及びライブで使用してみました。
ということでここでは
- amperoの購入動機
- amperoの使ってよかったところやアンプモデルについて
- amperoはライブで使うのにおすすめ
という事についてお話し&レビューしていこうと思います!
amperoは評判がとても良い
機材をなるべくミニマルにしたい派の私、これまでの足元は『Boss ms-3』ひとつでライブをしていました。
本来ループスイッチャーの『Boss ms-3』ですが”一応”歪みエフェクターも入っていたのでアンプはクリーン〜クランチくらいに設定して”マルチエフェクター”として使用していたんです。
『Boss ms-3』はBoss直系のエフェクターがたくさん入っていてきちんと設定すると歪も含め充分使えるものでした。
しかしライブハウスのアンプが時に微妙で出音が「ちょっとなぁ…」と思う時も結構あったんですよね…
「だったら”プリ部分”っもこっちで決め込んでイっちゃえばいいじゃん!」ってことでアンプシュミ込みのフロアペダルを探し始めたんです。
そこでいろいろ探したら新興中華ブランドのhotoneから発売されている『ampero』を知りました。
その評判を見てみると
amazonで4.5、サウンドハウスで4.3とどちらもめちゃ高評価だったんですよ!!!
さらにYouTubeでもサウンドチェックできる動画が数多くUPされていましたが、いろいろ見てみると
めちゃ音いいじゃん!
いままでHOTONEブランドのエフェクターは使った事がなかったのですが、そういう意味でも「これは新しい出会い!?」ってな感じで惹かれたんです。
『MOOER GE250』、『ampero one』と比較、違いを確かめて購入を決めた!
じゃ早速買おう!!!!!
と思ったのですが自分にとってはなかなか高価なお買い物、一度冷静になり(笑)対抗機種ともしっかり比較してみることに。
MOOER ( ムーアー ) 『GE250』と比較
まず出てきたのが大きさ、価格が近いMOOER ( ムーアー ) の『GE250』
『GE250』が後発ですが、明らかに対抗機種という感じ。
ところで自分は以前MOOER製のマルチを使用していました。
(現在はすでに売却しちゃいました…)
そんな過去のMOOERユーザーであることも含めて比較すると
- MOOER「red truck」の音や使い心地に満足ができなかった
- 「GE250」はレビューでの評判があまり良くない
- スイッチ配列が自分の使い方には合わないかも…
特に3.のスイッチ配列についてですが、
- amperoは切り替えが3つとCTLが一つ
- GE250は切り替えが3つとバンクUP&DOWN
ちなみにamperoのバンクUP&DOWNは1+2及び2+3の同時押しで行う
(設定次第で1や2のみの長押しでも可能になる)
という違いがあるんですよね。
→amperoではCTLボタンがある事で1バンク内でより多彩なチェンジが可能だったのも一つの大きなポイントでしたね。
(GE250もCフットスイッチをCTRLスイッチにすることが出来るが、チェンジスイッチが2つになってしまう…)
ちなみに2つの基本スペックを比較すると
アンプモデル | エフェクト | キャビネット | サイズ | 重量 | |
ampero | 64 | 242 | 60 | 320x 147x 46(mm) | 1408g |
GE250 | 55 | 152 | 32 | 324X162X60(mm) | 1.7kg |
収録モデル数はどちらも充分でサイズ感はほぼ同じ、選択はコントロール(ペダル)や音の好みがポイントになる感じですね。
実際に両方を一緒に音出し出来ればいいんですが、そんな環境は都内の楽器屋でもなかなか無いという…
ってことでネットを頼りにするのが良き!
ampero oneと比較
そして次に比較対象として登場してきたのが同ブランドの別モデル『ampero one』との比較
(「兄ampero」「弟one」として比較していきます)
この2つ、エフェクトやアンプ&キャビの数は同じなんですよね。違いは↓
1,IN/OUTの数及び種類
「兄ampero」にはバランスアウト、MIDI、そしてINPUTのセレクトも付いてますが「弟one」にはなし。
これらはライブやRECでの使い方によっては必要な場合もありますよね!
そして「INPUTのセレクト」、エレキ、アコースティック、LINEの選択ができるんですが、要はインピーダンスですね。
コダワル人にとっては重要なポイントになるんじゃないかなと思います!
2,ペダルのコントロール
「弟one」のペダルは3つでパッチの+と-、そしてCTLという配置。
たとえばパッチ1から3に変更するのに「兄ampero」はワンプッシュですが、「弟one」は2度踏まなくてはならず面倒(戻るのもね)。
ライブで音数が少し多くなると切り替えが…(^_^;)っていう。。
3,電圧
内部電圧が「兄ampero」24V、「弟one」が18Vだそう。
一般的に内部電圧が高いほうがダイナミックレンジが広くなり音がいいそうなんですが、自分にはワカリマセン。
実際2つの音の違いを素人は聴感的に鑑別するのは難しいんじゃないかと思いますが念の為。。
4,サイズ・重さ
サイズはもちろん違います!
- 「兄ampero」320x147x46(mm) 1408g
- 「弟one」271x143x51(mm) 1202g
ということで横幅が5cmほど違うだけで奥行きや厚みはほぼ一緒なんですよね、重量差も200g!
もっと差があると思っていただけにちょっと意外でした!
兄弟のような
親子のような上がAMPERO ONE
下がAMPEROサイズや入出力端子などの違い
比較画像ご覧ください😉どちらがお好みでしょうか??
どっちも欲しい~笑
ヘッドフォン繋いでも
めっちゃ良い音でますよ👍👍👍#HOTONE #自宅でギター#AMPERO #AMPEROONEhttps://t.co/y6DRq4Yvh0 pic.twitter.com/CVaz7bQzmD— 池部楽器店アンプステーション 【年末大感謝祭 開催中!】 (@amp_station) April 14, 2020
スイッチの間隔はほぼ一緒のようなので、単純にスイッチ一個分横に大きくなったという感じかな。
5,価格
この2つ、実売価格で約1万円ほどの差があります。
ここまで挙げたスペックの差で1万円、使い方によってどちらを選ぶか変わってくる感じですね。
比較の結果、ampero購入を決めた!
そこで私が決めたのは「兄のampero」でした!
一番のポイントはライブでの操作性、”パッチチェンジのしやすさ”ですね。
他にアウトの多様性も時に助かるかも?と。大きさに関してはGE250・ONEと比べてもそれほど変わらないので気にしませんでした(笑)
音はGE250・ONEどれも満足レベルを超えているなと(あくまでネットで聴いたインプレッションだけど)
もし自宅使用メインだったら値段的にリーズナブルな「弟one」を選んでいたんじゃないかな?と思います。
だって中身は”ほぼ”同じで1万円ほど安いんですもんwww
amperoには十分すぎるほどのアンプモデルがある
購入したampero、たくさんのアンプモデルが収録されていますがパット見どれがどのアンプを元にしたものなのか分かりにくかったり。。
amperoのアンプモデル数
ちなみに先程64のアンプモデルが収録されていると紹介しましたが、
・ベースが5種
・アコースティックプリ1種(2タイプ)
となっていて、ギターアンプでは
VOX、BadCat、Dr.Z、Matchless、Orange
Soldano、MesaBoogie、Diezel、Bogner、ENGLEなどなど
といったブランドの名作アンプの各チャンネルがそれぞれ入っています(すげぇ)
詳しくは→amperoアンプモデルで確認してみると簡単に分かりますよ!ページ一番右に元のモデルの名前が記載されています。
実際使ってみるとどのアンプモデルもクオリティが高いことにびっくり。
プリセットのサウンドはあくまで参考用、自身のギターやアウトプット後の環境に合わせて音を追い込んでいけば必ずいい音が出ます!
個人的に多用しているアンプモデル
amperoではもちろんブティック系アンプ(Dr.Z、Matchless、Bognerなど)もいろいろ使えます!
筆者は特にMatchless「Chieftain」とBogner「 Ecstasy」のシミュが特に好きで多用してます♪
他にもいろいろある&好みに合う音がかならず見つかるはずなので是非試してみてほしいですね。
ライブ使いのポイント
このampero、ライブでとても音がいい&使いやすくて気に入っています!
amperoをライブでセッティングする際のポイントとして
本体のキャビネットシミュレーションは切る
パッチごとに設定出来るキャビネットシミュレーションですが、ライブでは実際のアンプに接続しスピーカーを鳴らす場合キャビネットシミュレーションはOFFで。
でないと音がぼやけます!!!
逆に自宅でヘッドフォンなどでの練習や音作りの際はこのキャビネットシミュレーションを入れないと音がシャカシャカしちゃうんですが。
設定し忘れないようにしましょう!
※amperoからそのまま宅にLINE出力する場合はもちろんONでネ(笑)
アンプのリターンに挿す
amperoのアウトからの接続はギターアンプ裏の”return”に入れて使うのがオススメです。
そうすれば使用するギターアンプの状態に音が左右されづらくなります。
ポイントとしては、最初にamperoのVOLUMEは0でセッティングし、ギターを弾きつつ徐々に上げながら音量を調節していくこと。
VOLUMEがはじめから上がった状態で弾き始めると爆音で心臓がぶっ飛びそうになる恐れがあるので注意(まじこれ!経験済)
ギターアンプのinputに挿してもいい音は出るのですが、ギターアンプのプリとamperoのプリを2重に通すと音が若干ぼやけるor遠くなる事があるんですよね。
ロックボタンで誤動作防止
ライブ中ペダルを踏む時にクイックアクセスノブに触れちゃってパラメーターが変わっちゃう恐れが…
なのでライブの際は
セッティングの最後に「ロックボタン」を押してしっかり誤動作防止策を講じましょう!!!
いやー、ホントこのライブでの音の良さにビックリ!という感動を味わってほしいです(笑)
amperoの微妙なところ
ここまで褒めまくってると逆に回し者なんじゃないか?という疑惑が(笑)
そこで実際に使ってみて微妙…というところも紹介していきます!
エフェクトをイッキにいろいろ使えない
一応このamperoは
”最大 9 エフェクトが同時に使用”
ってなっているんですが、実際は
各モジュールから1つづつしか使えないんですよね。。。
複雑なルーティーンや重ね使いは実質無理だと思ってください!
自分の場合はもともとそんなに複雑なことをしないので問題ないですが、一度にたくさんエフェクターをかけるサウンドを多用するような”シューゲイザーをやりたい!”なんて方にamperoはあまりおすすめできないかも…😅
本体にAUXループはありますが、それを使うのではこの機種の”コンパクト”という大きなアドバンテージが薄れちゃいますし。
踏み間違え問題
ライブでパッチチェンジするのにスイッチを2つ同時に踏んでしまい、バンクチェンジしてしまうことが何度か…
スイッチの間隔は筐体の大きさとトレードオフになるので仕方ないかな?と。
ライブ中も気をつけて冷静に踏むようにしないとですね(汗)
内蔵ドラムマシンが要らない
これって実践を意識したモデルなのか、練習ユーザーを想定したモデルなのか?
おそらく両方なんでしょうけど、自分はどっちかに極振りしちゃっていいと思うんですよね。
実践振りの場合、内蔵ドラムマシンって要らないな(ルーパーも)と。
その分価格を下げてくれればいいのに…(爆)
音切れは?
音切れはぶっちゃけ0ではありません!
やっぱりデジタル機器ということでこれは仕方ないんですが、音切れは実際ほーんのわずかです。
しかし踏み方やCTLの使い方で全く気にならないように演奏できるレベルだと思いますね。
これくらいなんとか出来ないようじゃネ(笑)
まとめ
いかがでしたか?
amperoについて自分の購入動機から使い方までいろいろレビューしてきました。
筆者はこれまで割と頻繁に機材を変えていましたが、ここからは本当にしばらく変えることはなさそうです!
コンパクトさと機能性、音のバランスが優れているampero、皆さんの購入及び使用の参考になれば幸いです。
ではでは〜♪