最近はエフェクター界も中国ブランドの躍進がめざましいですが、その中でもmooerはコンパクトなボディでいながら高音質な製品が多いことで評判ですよね。
そこでmooerから新しく発売されたのが『red truck』!
小さな筐体の中にmooerのコンパクトエフェクターが収められていて集中操作が可能、ということで発表時から注目していました。
今回は『mooer red truck』を購入したのでタイプ的にも近いコンセプトの商品『FLY RIG 5』との大きさ比較も含めレビューしていこうと思います。
mooer red truck購入のきっかけ
というのも最近までTECH21の『FLY RIG 5』をメインに使っていたんです(笑)
サイズも小さく音もいいので気に入っていたのですが、
- チューナーを別に用意しなくてはいけなかった
- モジュレーション系のエフェクトが使いたい時もあったり・・・
- 歪みとDelayの同時On/Offができない(無理ではないがしづらい)
という不満点があったんですよね。
そこで見つけたのが『mooer red truck』でした。
小さなボディの中に歪みやディレイだけでなく、チューナー、モジュレーションも入っています。
そしてそれぞれのエフェクターのOn/Offを切り替えられるはもちろん可能ですが、最大5つまで各エフェクターのOn/Offをプリセットできるというのも大きなポイントでした。
それでいながら値段がお手頃(あくまでFLY RIG 5と比べて)というのが決め手になり購入しました。
mooer red truckが届いた!
購入した11月中旬頃、都内近郊実店舗ではどこも売り切れ。
ネットでの通販も”入荷待ち”でした。
そこで予約注文をしていたのですがやっと届きました!
付属の専用ケースに入っていました。
その中には本体と取説(日本語)が同梱されています。
そこで1つ気づいたんです。
これアダプターとか付いてこないんだ!
ということ。
幸いというか余っていたアダプターがあったのでそれを使ってすぐに音出しすることができました。
購入予定の方でアダプターがない方は同時に購入しないと音出しできないので注意しましょう。
(センターマイナス、9V、300mAです。)
音出しする前にTECH21の『FLY RIG 5』と並べてみました。
こうしてみると多機能な分ボディもmooer red truckの方が一回り大きい感じがします。
といってもサイズは 横幅370mm、奥行き96mm、高さ51mmといわゆる普通(普通って何?)のマルチエフェクターより全然小さいです。
高さはこんな感じ
FLY RIG 5より本体、そしてスイッチの高さはありますが、むしろこれくらいがちょうどいい感じ。
スイッチのストローク幅がFLY RIG 5よりよりしっかりあるので”踏んだ”感があり誤動作も少ないと思います。
早速接続して音出し♪
届いてから3日間色々弄ったりしながら遊んでみました!
簡単に音の感想を
BOOST・DRIVEセクション
上のPURE BOOSTはクリーンブースター。
同社Rumble Driveを元にしたようでTS系の音かなぁ、という印象。
DIST&MODセクション
DISTはクランチっぽい歪みからいわゆるディストーションサウンドまでとても幅広い音作りができますね。
ただ、red truckだけでバッキバキのメタルサウンドが欲しい!となるとちょっと違うかも・・・
そういった場合はアンプの歪みをプラスして音作りするか、搭載されたエフェクトループにお気に入りのペダルを繋ぐといいかもしれません
(コンパクトなred truckの良さは失われますが・・・)
MODはトレモロ、フェイザー、コーラス、フランジャーの中から一つを使用できます。
この3つ、ツマミをフルに回しても”エグい”という感じにはならないかな?と。
ナチュラルなサウンドで使い易いです。
DELAY&REVERBセクション
DELAYはDIGITAL、ECHO、ANALOGの3種類の中から一つを使用できます。
音が返ってきている時にTIMEのツマミを回すとしっかりグニャグニャな音になります(笑)
TIMEのツマミの効きが敏感でしたね。
REVERBがなかなか面白い!
SHIMMERのツマミでオクターブ上の音をミックスできます。
スタンダードで癖のないエフェクト群の中これは”変な音”が出せます(笑)
使ってみて気になったところ
BOOSTのみを踏んでOn/Offできないこと
BOOSTとODのブロックがスイッチ一つなので演奏中にどちらかを個別にOn/Off操作することができません。
うーん、できれば分けて欲しかったですが、スペースがないですもんね(笑)
これがあることで音作りの幅は広がっているので文句は言えないかなと。
ここはDRIVEとDISTを上手く使って音を振り分けなくてはいけませんね♪
チューナーの精度が低め
厳しめに言うと見やすさ、精度が”バッチリ”とは言えないかな?と感じました。
あくまで”バッチリ”ではないだけで充分使えます。
他には音や操作感とは関係ないですが、アダプターが付属しないこと。
別に購入しなくてはいけません!
と自分的には気になるというかマイナスポイントはほとんどありません。
よかったところ
PRISET MODEがあるところ
さすがに各エフェクターのツマミまで記憶することはできませんが、On/Offを記憶できるだけでも助かる場面が沢山あります!
On/Offで音が途切れないところ
これかなり重要です。
今回購入するにあたって対抗機種として『BOSS MS-3』も選択肢にあったのですが、プリセット切り替え時に音が途切れるのが許せなかったんですよね。
mooer red truckは音切れなし!
チューナーも込みのオールインワンであること
もともと持ち運びやセッティングをコンパクト・シンプルにしたいのでこの製品を選ぶわけで・・・。
精度はさておきチューナーまで全て入っているというのはとても助かります。
これ一つでどこでも色んな音が出せちゃいます。
使える音(自分にとっては)
中華ブランドとナメてはいけません、そういった変なコダワリはもう時代遅れ!
ちゃんとセッティングすればかなり使える音が作れます。
MOOER Red Truck マルチエフェクタ— 【ムーア レッド トラック】
まとめ
『mooer red truck』を実際に3日ほど使い込んでレビューしてきました。
少しでも購入を迷っている方の参考になりましたでしょうか?
気になることがあったらコメントをくださればお返事させていただきます!
音はMOOREのコンパクトと遜色ないクオリティですから問題なし!
重要なのは使用条件や使用環境なのかな?と思います。
持ち運びやセッティングの手間、スペースの有効活用を考え機材をなるべく最小限にしたい場合にこの『mooer red truck』が選択肢に入ってくるのではないかな?
と思いますがそんな方にはぴったりだと思います。
音に関してはYOU TUBEに試奏動画があるので確認してみてください♪
とにかく筆者は個人的に『mooer red truck』、とてもおすすめです!