新しく発売された『ZOOM G3Xn』、購入に至ったきっかけ、使い方のコツ、そして気になるちょっぴり惜しい点など実際使ってみて感じた事をレビューしていきたいと思います。
これから買おうかな!?という方や購入を迷ってる方の参考になればと思います!
ZOOM G3Xn購入のきっかけ
最近ははデジタルアンプシミュレーターの音がとても進化し、リーズナブルな価格のマルチエフェクターでも充分実用レベルの”いい音”がする!と聞いていましたがやはりどこか
「本当?」
と思っていました。
これまではコンパクト派でボード内に色々入れて自分のセットを組んでいましたが、移動の際にかさばることから
「マルチエフェクターってどうなんだろう!?」
と思い、色々な機種をリサーチしはじめました。
自分の中での選ぶポイントとして値段、コンパクトさ、音のレベルはもちろんの事、やはり重要なのは使いやすさ(機能性)でして・・・、自分が演奏する曲の場合、一曲の中で音色は3種類あれば!という事、せっかくなのでペダルも(笑)ということで『ZOOM G3n』ではなく『ZOOM G3Xn』が自分には良さそう、と思い購入しました。
この時同じく人気の『BOSS – GT-1』もコンパクトさや値段的にも候補でしたが、プログラムチェンジにおいて例えばメモリー①からメモリー③に音を変える際▲ペダルを2度踏まなくてはいけません。戻る場合も同様です!
それが『ZOOM G3Xn』は1同じくメモリー①からメモリー③に音を変える際、1バンクに3つメモリーがあるので1アクションで済みます。
ライブの曲中において踏み替えのアクションはなるべく少なくしたいので自分的にはここが決め手になりました。
ZOOM G3Xnがやってきた
今回お店にいって『ZOOM G3Xn』を試奏してから買おう!と思い渋谷、新宿、池袋の楽器屋計8店舗行きましたが、そのうちどのお店にも試奏用の店頭品しかなく未開封在庫はどこにもありませんでした。
あるお店で配送センターには在庫があるということでなんとか購入できました。
(ちなみに『BOSS – GT-1』はどのお店でも売り切れでした!楽器屋の店員さんに聞いたところもの凄い人気だそうです。)
そんなこんなで数日後届きました。
本体とアダプター、取説とシンプル!
ちなみに付属のアダプターがコンパクトでいいですね。
ジャック部分
そして裏側。
裏はむき出しの色、ゴム足でしっかり安定感があります。
本体が縦181mm、横318mm、上部一番厚みがある部分が64mmとコンパクト(MacBookAir11インチと同じくらいの大きさ)ですが、重さが1.8kgと意外と重量があるので床に置いて踏んでも安定感があってズレにくいと思います。
ちなみにライバル機『BOSS – GT-1』は縦152mm、横305mm、上部一番厚みがある部分が74mm重さが1.3kgと『ZOOM G3Xn』より若干コンパクト!
セッティングしていざ!
フットスイッチは3つづつ上下に2段で計6つ。
そしてワウやベンド(○ーミーのような)、ボリュームが設定出来るペダルが右側に付いています。
その他設定のためのノブやボタンがいくつか(笑)
上段のスイッチはメモリの変更、各エフェクトのon.offのどちかをモードで選択できます。
下段のスイッチはバンクのチェンジチューナーの呼び出し等に使います。
実際使ってみて思ったのですが思ったより操作は簡単でした。
プリセットで色んな音が入っているのでそれだけで色々遊べます!きちんとセッティングすれば全然ライブや簡単な録音でも使えるクオリティーの音ですね♪
パッチごとにOUTPUTレベル、トータルOUTPUTレベルも簡単に調整できるのでスタジオでいざ大きい音で鳴らした時などもすぐ調整出来て便利でしたね。
使い方、音作りのコツ
どのような環境で音を出すのかがポイントになってきます。
家で音作りしてスタジオやライブで〜という場合に同じセッティングでは『あれっ?』となってしまう可能性も。
『ZOOM G3Xn』内のAMPとCABINETセッティングが重要になってきます!
本体から直接ヘッドホンやモニタースピーカーで〜という場合
STOMPモードでAMPとCABINETで好みのものを選択するのはもちろんですが、CABINETのMICをONで!
ギターアンプから音を出す場合
ギターアンプを使う際、普通にアンプのインプットに差す場合とRETURNに差して使う場合では設定をしっかり確認しましょう。
CABINETのMICはOFFではじめてみるのがいいと思います。
インプットに差す場合
Marshall等、ギターアンプのプリ部を通る場合はまずAMPとCABINETはOFFにするとよりくっきりした音になります。
そこから必要に応じてONにしましょう。
(JCであればAMPとCABINETはONにして使う事で”TUBE”っぽさ、温かみがでるのでいいですよ。)
RETURNに差して使う場合
RETURNに差す場合ヘッドのプリ部を通らないためAMPだけはONで使用した方がいいですね。
CABINETはどちらでもお好みでいいかと思いますが、まずはOFFではじめて”何か”足りない感じがしたらONにしてみましょう。
使ってみて気になった事
音も良いし、コンパクトで使いやすくとてもいいマルチエフェクターですが、気になる点もありました。
やっぱり歪みにZOOMっぽさがある
ギターのサウンドにおいて要になるのが中域だと思います。
中域にコシがないとペラペラなサウンドになってしまいますよね。
内臓のアンプシミュやEQで『MID』を上げると良くも悪くもZOOMっぽい鼻にかかる籠もり方をします。(これまでZOOM製品を使った事がある方はこのニュアンスはお分かり頂けるかと思います)
善し悪しというよりは好みになるかと思いますが、これは意外と使っていくと気になる人には気になる部分ではないかな?と思います。
処理能力の限界?
”最大7エフェクトを同時使用でき”とありますが、あくまで最大。
同じものが使えない場合があったり、5つくらいで処理能力の限界で使えない・・・という事がありました。
自分はあまり同時に色々使わないのですし、それでも十分色んな音が出せるので問題ありませんが人によってはこれで制限がでてしまう可能性もあるかも・・・。
→そんな方には上位機種『ZOOM G5n』がいいかもしれませんね。
チューナーの呼び出し
TUNERを使う際、STOMPを長押し→毎回BYPASS音が鳴るか、鳴らないかを選択しなくてはなりません。
長押し、選択の2アクションはちょっと煩わしく感じるときもあります。
BYPASS音が鳴るか、鳴らないかを記憶させ1アクションで呼び出せるようにできたらな・・・とおもいました。
同じ場所にTAPの項目もあるのでアルゴリズム上仕方ないかもしれませんが。。
ペダル情報の記憶
あるパッチで演奏中ペダルでボリュームを絞ったのですが、ペダルをそのままの状態で別のパッチに変えるとボリュームがMAXに。
ペダル情報がパッチチェンジの際は引き継がれないのですね。
これもON/OFFの設定できればいいのになと思いました。
↓の2つは出荷時の設定なので後で自分で変えられるのですが
オートセーブ機能
オートセーブ機能は買ってすぐいろいろ弄くり回してとんでもない音になっちゃたのがそのまま勝手にセーブされてしまったのにびっくりしました。
もちろんすぐOFFにしました(笑)
プリセレクト機能
バンクを切り替えると変えた新しいバンクのパッチに音が勝手に変わってしまいびっくりしました。
もしライブの際バンクをまたいでパッチを変える場合これは危険です。
これもすぐさまOFFにしました!
するとバンクを変え、フットスイッチを押してパッチが変更されるようになりました。
まとめ
これから購入しようかな?と思っている方の参考になりましたでしょうか!?
音的にはきちんとセッティングすれば”使える”音が必ず出来るはず、あとはスイッチやペダルなどが〜という感じかもしれませんね。
ペダルが要らないと言う方は『ZOOM G3n』、スペース、持ち運び、懐に余裕がある方、もっと同時に色んなストンプを使いたい!という方は『ZOOM G5n』という使い方のスタイルによる選択肢もあります。
迷っている方は試奏したりYOU TUBEで音を確認してみてください。
とにかく筆者個人的に『ZOOM G3Xn』はオススメです!