【映画】バンコクナイツのあらすじ、ネタバレありの感想!

富田克也監督作品「バンコクナイツ」をみてきました!立ち見も出る大入りの満員。
娼婦・楽園・植民地がテーマのタイ人娼婦と日本人客の旅〜を通して描かれる群像劇、見終わってこれは人によって様々な感じ方があるだろうなと思いました。
ここではネタバレ、あらすじ、そして自分なりの感想を書いていこうと思います。

『バンコクナイツ』のあらすじ

この「バンコクナイツ」、上映時間がなんと182分という圧倒的なボリューム!
あらすじを細かく追って行くとかえって分かりづらくなる可能性があるので、なるべく簡潔に流れが分かる様に書いていきたいと思います。

 

オフィシャルHPではあらすじが

タイの首都、バンコク。日本人専門の歓楽街タニヤ通りの人気店、「人魚」でNO.1のラックは、イサーン(タイ東北地方)からバンコクへ出稼ぎに出て5年が経った。日本人のヒモ、ビンを連れまわし高級マンションで暮らす一方、ラックの支える大家族は、遥かラオスとの国境を流れる雄大なメコン川のほとり、ノンカーイ県に暮らしていた。
確執が絶えない実母ポーンと今は亡きアメリカ軍人だった2番目の父との息子、ジミー。ラックは種違いの弟ジミーを溺愛している。
ある晩、謎の裏パーティーで、ラックは昔の恋人オザワと5年ぶりに再会する。ノンカーイから出て来たてだったラックの初めての恋人がオザワだった。
元自衛隊員のオザワは、今では日本を捨てバンコクで根無し草のようにネットゲームで小銭を稼ぐしかない沈没組。オザワがラックに会うには金がいる。
戸惑うふたり…。そんな折、オザワはかつての上官で、現在はバンコクで店を営む富岡にラオスでの不動産調査を依頼される。
かくして、いくつもの想いを胸に秘めたラックとオザワは、バンコクを逃れるように国境の街ノンカーイへと向かうことになったが…
古来、国境紛争に翻弄され続けたイサーン。物語はその雄大な“イサーンの森”の闇の奥へ、舞台はやがてラオスへと、かつてインドシナを深く抉ったベトナム戦争の癒えぬ傷を映しはじめる―

http://www.bangkok-nites.asia/story

とありますが、この”オフィシャルHP”の『あらすじ』はまだまだほんの序盤、その先も含めた全体のあらすじを紹介します。

その先も含めたあらすじ、ネタバレ注意!

タイはバンコク、日本人専門の歓楽街のタニヤ通りの人気店、「人魚」でNO.1のラックは日本人のヒモ、ビンを連れまわしてパトロンからあてがわれた高級マンションで暮らす一方、実家イサーン地方にある大家族は、遥かラオスとの国境付近のノンカーイ県に暮らしていた。
ある晩、何でも屋の金城とビンが組んだ裏パーティーでラックは昔の恋人オザワと5年ぶりに再会する。
オザワラックと別れた後日本を捨て、バンコクでネットゲームをして小銭を稼いで暮らしていたがそんな姿を見かねた兄弟分のしんちゃんにたのまれて裏パーティーに参加していたのだった。

久々に会った2人が再び恋人になるのに時間はかからなかった。
しかしラックに会うにはお金が要る。

そんな折オザワはかつての自衛隊時代の先輩、現在バンコクで店を営む富岡にラオスでの不動産調査を依頼される。
富岡は金城ら日本人と東南アジアに『日本人向け現地妻付き介護老人ホーム』を建設する計画をしているのだ。

金がないオザワはこの仕事を渋々引き受ける。

 

ラックはそんなオザワのラオス行きの仕事にかこつけオザワ連れノンカーイの実家へ帰郷することを決意する。
オザワを家族に紹介して結婚し、覚醒剤常習の疑いがあり金の無心ばかりする母、関係の良くない種違いの弟ジミーとの問題もなんとかしようとする覚悟だ。

ラックオザワの二人は様々な想いを秘めバンコクから北を目指した。

ノンカーイのとある村に到着した二人はラックが支える大家族(おばあちゃん他)が迎えてくれたがそこにラックの母の姿がなかった。
母はラックが買ってあげた家に家族とは離れて暮らしているのだという。

オザワはノンカーいで有名な幽霊に会い

「ここがあなたの故郷になるであろう」

という言葉をかけられる。

オザワラックにバンコクを捨てノンカーイで一緒に暮らそう!
と話すが、母や家族の問題を解決するため今はバンコクでもっと稼がなくてはいけなかったのだった。
母は覚醒剤に溺れ、ラックとジミーの妹リンへの虐待、弟のジミーにはかつて愛した夫の影を重ねている。
そんな妹を母から救い母ともしっかり向き合わなくてはと思ったのだった。

オザワは仕事のためノンカーイにラックを残しラオスに向かったのだがその後連絡が途絶えてしまう。

 

ラックは意を決し母の元に向かうが、そこで目にしたのはジミーと妹の姿、そして久々に会った母に投げかけられた言葉は冷たいものであった。
ここでラックは自分は母や家族の金づるでしかないと思い一人バンコクへ戻る事を決意する。

 

その頃オザワはラオスのバンビエンに到着していた。
そこでトラブルに巻き込まれ謎の集団に引き連れられ”桃源郷”や大地に残った戦争の傷跡など様々ものを目にする。

バンコクに戻ったラックは前以上に「人魚」で働くも以前とは違い何かがおかしい
新人リンの台頭、ラックの同僚リンとビンの浮気&覚醒剤中毒。
一番のパトロンである笹川を騙し大金をせしめるも、その前の長いノンカーンへの帰郷を疑った笹川の浮気調査で他の男の影がある事が発覚。
あてがわれた高級マンションを引き払わなければならなくなりあっさり切り捨てられてしまった。
今まで以上に仕事に精を出すも、ビンとリンはタニヤから消え、母からは容赦のない詛呪の言葉と金の無心。

高級マンションを引き払う日にノンカーイから訪ねて来た幼なじみのナンシー。
同じく幼なじみでナンシーの姉アップルがHIVにかかり生活や治療費の面倒をみる為にバンコクで働かなくてはいけなくなったと。

 

 

そんな時消息不明だったオザワから電話がかかって来た。
ラオスで連絡出来なかったのは電波がなかったからなのだったと。

ラックとオザワは5年前に行った島へ束の間の逃避行を試みる。
満月の夜海辺でラックはオザワに自分がHIVであると嘘をつくがオザワは黙って目を閉じていた。

泳げないにもかかわらずそのまま海の中へ入って行ってしまうラック

オザワは海へラックを助けに向かいなんとか岸辺に辿り着く。

そこでラックは泣いていた。。。

 

 

その夜、ラックオザワの前から姿を消した。

残されたオザワはパタヤで拳銃を購入。

 

その後

 

オザワはタニヤで呼び込みの仕事をしていた。

方やラックはノンカーイの村でアップルの赤ん坊を抱っこしていた。

終わり。

 

感想

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この映画上映時間が183分とかなり長いのですが、作品の中に多くのテーマがあり過ぎてどれもが少しぼんやりしていた様に感じました。
日本人からみたタイ、タイ人からみた日本人観光客、沈没、娼婦、楽園、お金、家族、PKO、エイズ、他それらを一つの作品の中で、起伏をつけながらというのは難しいことだろうと思います。

疑問

そして特に気になった部分ですが終盤にオザワがパタヤで拳銃を購入したシーン。
その後何かに使うシーンは出てこないまま終わってしまいました。

あの拳銃、ラックの母を〜と思ったのか、それともラックを〜と思ったのか、はたまた自殺に?だったのか。
その後タニヤでボーイの仕事に就いていたので使ってはいなかったようですが、それなら何の為に・・・??
という疑問が拭えません。

あとタニヤにあんなひな壇があるお店ってあるの??
と思ったのですが・・・あれってMPっぽいなと(笑)

まとめ

作品の中にある小さなテーマはメッセージとしてではなく、あくまで『もしよかったら考えてみてください』的に観客に投げかけたものかなと。

タイトルもそのまま『バンコクナイツ』
みる方は私を含め”タイ好き”が多いと思います。
ですのでこの作品は肩の力を抜いて、

「あー、これあるある!」  とか

タイの風景を思い出しながらうっとり

といった風に楽しむくらいがちょうど良いかなと感じました。
その中で自分の中で引っかかったキーワードを妄想、想像して後から楽しんだり、と。。
三時間、起伏のあるストーリー展開で飽きさせずに・・・
という感じの作品ではなく、ほどよくゆる〜く、たまにちょいドキドキという映画でした!

タイ好きの方には(笑)もちろんオススメです。
色々な場面で「あーココ、ココっ」とまたタイに行きたくなります!

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