やけどの水ぶくれ!跡にならないようにすぐにするべき処置は!?

やかんのお湯や揚げ物の油がはねて腕にジュッ!ストーブやアツアツの鉄板をうっかり触ってアチチ!…みなさん1度や2度はこんな経験、心当たりがありますよね。やけどは誰もが経験のある日常的な怪我の一つです。

赤くなる程度の軽いやけどなら、冷やしたあとは放置していても2~3日で傷は良くなります。しかし水ぶくれまで出来てしまった場合はきちんとした処置が必要です。
そのままにしていたり間違った処置をしてしまうと、治りが遅くなり、場合によっては跡がのこってしまうかも。

火傷は応急処置の仕方で傷の治りが全く変わってくるのです!
火傷で水ぶくれができたとき、その場ですぐ出来る正しい処置をご紹介します。

水ぶくれのやけどの応急処置

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突然のやけど。すぐに病院へ行くというのはのはもちろんですが、やけどを負ってすぐに処置をすることでその後の治り方や、傷跡が残るかどうかが大きく変わってきます!

とにかく冷やす!

まず流水で患部を良く冷やします。冷やすのは5~20分くらいです。勢いのいい蛇口の水を直接患部に当てると傷に良くありません。周辺から冷やしましょう。

衣類などがやけどに張り付いているときは脱がさずそのままにしておきます。無理にぬぐと皮膚がはがれる危険があります
良く冷やそうと氷をあてると凍傷になるので、氷はタオルなどで包みましょう。

水ぶくれはつぶさない!

水ぶくれの中には、浸出液、リンパ液、血漿、死んだ白血球が入っています。この液体は皮膚の再生を助ける力があります。つぶさないようにしましょう!

水ぶくれがつぶれると痛みも強くなり、雑菌からの感染症のリスクも高まります。十分冷やした後は水ぶくれをつぶさないようにそっとガーゼ等で保護します。

なにもつけずに病院へ!

深度1の軽いやけどであれば、自宅にある軟膏をつけて治療するのも良いですが、水ぶくれの火傷の場合、応急処置後は病院に行ったほうがいいでしょう。病院での診断がわかりにくくなるので軟膏などは付けずにしておきましょう。

また、味噌やアロエといった民間療法も、傷の治りより含まれる雑菌での感染症のほうが恐ろしいものです。そういったものを傷に塗るのは控えた方が良いでしょう。

 

傷跡を残さず治す 湿潤療法

水ぶくれのやけどには従来の乾燥治療の他に、傷を乾かさずに治す湿潤療法もやけどの治療に有効な手段です。
湿潤療法は傷の治りも早く、痛みもなく、なにより跡が残らず治るのでおススメです。

方法は!?

湿潤療法では水ぶくれの中の浸出液をたもったまま治します。
良く冷やした後、乾燥しないよう患部にワセリン等を塗ってラップで巻きます。
ワセリンがない場合は、オリーブオイルや馬油でも代用可能ですよ。
オリーブオイルには炎症を抑える効果もあるのでちょうどいいですね。ラップは毎日取り換え、患部は清潔に保ちましょう。
また、コイン程度のやけどであれば、傷パワーパッドなど市販の湿潤治療用のテープで治療できます。ただし、あまり大きいやけどにはつかえませんので要注意です。

湿潤治療での応急処置の後、病院に行っても、感染症予防の抗生剤や炎症を抑える塗り薬をもらいつつそのまま治療できます。
湿潤治療を推奨している病院もありますのでそちらで受診するとより良いですね。

やけどの仕組みと4段階の深度

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やけどは高熱や硫酸などの化学薬品などで皮膚にダメージを受けた状態です。
炎症や損壊があり、肌のバリア機能がなくなるので非常に感染症にかかりやすくなっています。火や薬品だけでなく感電やひどい日焼けでもやけどになります。

肌は45℃以上でやけど状態になり、70℃以上だと1秒で皮膚の損壊が起こります。
40℃~55℃の比較的低温なものでも長時間接触していると低温やけどになります。

火傷にはそのひどさに合わせて4段階の深度に分かれています。深度が高いほど状態は悪くなります。

 

 

深度 症状 完治日数 完治後
深度1

表皮のやけど 赤くなりヒリヒリ痛む

2日~1週間程度

  跡は残らない

浅達性深度2

表皮の下、真皮に達したやけど  非常に痛い 赤い水ぶくれになる

1~2週間

  適切な処置で跡は残らない

深達性深度2

真皮の下層まで達した火傷 浅深度2より痛みが少ない 白い水ぶくれになる

1ヶ月ほど

  跡が残ることもある

深度3

皮膚が失われ皮下組織まで達したやけど 痛くない 干からびたり
炭化している

1ヶ月以上

神経にダメージが残る 植皮が必要になり、ケロイドやひきつりが残る

 

 

水ぶくれが出来るのは表の赤く表示された、浅深度2~深深度2の症状です。

深度3は、いうまでもなく早急に病院に行く必要があります。深度2はそこまで深刻ではありませんが、応急処置によってその後の治療に大きな差が生まれます。

 

 

やけどの受診の目安は表面積が手のひら程大きかったら。もちろんやけどの程度や子供の火傷によってはもっと小さくても受診すべきでしょう。
自宅での適切な処置早めに病院に行くことが、やけどを綺麗に治すポイントです。出来るだけ跡にならないようきちんと治療を行いましょう!

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