[ネタバレ・あらすじ]「秒速5センチメートル」を見れば「君の名は」がもっと楽しい!

映画「君の名は。」時を超える青春ファンタジーがアニメ史上空前の大ヒット!を遂げたわけですが・・・。

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監督である新海誠の前作「秒速5センチメートル」には「君の名は。」との共通点や類似点があちこちに存在します。
より一層新海誠の世界に浸るには「秒速5センチメートル」も押さえておきたいですね!

「秒速5センチメートル」のあらすじと感想、「君の名は。」との関係性を考察してみました!

「秒速5センチメートル」あらすじ

キャッチコピーは「どれほどの速さで生きれば、また君に会えるのか。」


予告編

「秒速5センチメートル」は3本の連作短編アニメーションです。切なくも美しい少年と少女の関係を描いた作品ですが、3話目のラストが衝撃(?)すぎて賛否が大きく分かれました。

1話目「桜花抄」

東京の小学校に通う遠野貴樹(とうのたかき)と篠原明里(しのはらあかり)。
2人はお互いに特別な想いを感じ、惹かれ合っていました。いつも一緒にいる2人でしたが、明里は小学校卒業とともに、栃木に転校してしまいます

中学生になった2人は文通でつながっていましたが、今度は貴樹の引っ越しが決まります。
引っ越し先は鹿児島でした。

(もう会えないかもしれない。)
そう思った貴樹は鹿児島へ行く前に、明里に会いに行く決心をします。

会いに行く当日は昼から雪になり、そのため電車はどんどん遅れていきます。
約束の19時はとっくに過ぎ、やっと約束の駅に着いた頃には23時になっていました。
「もう帰っているだろう・・・。」と半ば諦め気味に待合室を見ると、明里はちゃんと待っていてくれました。

貴樹を見ると思わず泣きだす明里。明里も心細い思いで貴樹を待っていたのです。
明里が作ってきてくれたお弁当を食べて落ち着いた2人は、外を歩き始めます。

しんしんと雪が降る静かな世界。大きな桜の木が目にとまります。まるで桜の花びらのような雪の中、2人は初めてのキスをします。

2話目「コスモナウト」

鹿児島の種子島へ転校してきた貴樹を、その日のうちに好きになった花苗
片思いのまま時は過ぎ、高校3年生になってしまいました。

花苗はいつも弓道部である貴樹を待ち伏せして、偶然を装いつつ原付で一緒に帰ります。貴樹はいつも優しく花苗に接してくれるのでした。

そんな花苗は貴樹が時々誰かにメールを打っているのが気になります。
(メールが私宛てだったらいいのにな・・・。)と思う花苗。

告白も出来ず、姉の影響で始めたサーフィンもスランプで波に乗れず、高3なのに進路も決まらず、パッとしない毎日でしたが、(ひとつひとつクリアしていこう)と心に決め今日も波に乗るのでした。

貴樹はというと、種子島から近々発射予定の探査ロケットに思いを巡らせていました。
メールは明里へ宛てたものでしたが、貴樹はいつも送信せずに消してしまうのでした。

ようやく波に乗れた花苗は、今日こそ貴樹に告白しようと決心します。2人で帰る道。
いつも通り優しい貴樹に、どうしようもなく切なくなり、花苗は思わず泣いてしまいます。花苗の涙をみて困惑し険しい表情になる貴樹。

その時、轟音を響かせてロケットが打ちあがったのです。

2人は思わずその光景に見入ってしまいます。
貴樹は迷いなくどこまでも突き進むロケットを見て明里を思うのでした。そしてそんな貴樹をみて、花苗は(貴樹君は自分なんか見ていない)と悟るのでした。

3話目「秒速5センチメートル」

舞台は東京。
明里は、結婚を控えていました。実家に戻って荷物の整頓をしていると、かつてあの雪の日に貴樹に渡しそびれた手紙が出てきました。
明理はその手紙を懐かしく眺めます。

貴樹はというと3年間付き合った女性から「1000回メールしても心は1センチしか近づけなかった」と言われ、自身が彼女を向いていないことを見透かされてしまいます

貴樹の心は今もなお13歳の雪の日のまま止まっていました。いつもいつも明里の姿をどこかで求めて、何かをつかもうとあがいていました。

とにかく前に進みたくてがむしゃらに頑張っていた仕事も、忙殺される日常にすっかり心を削られた貴樹は、限界を感じてやめてしまいます。

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そんな2人が、桜の舞う踏切ですれ違います。
ハッとした貴樹は振り返りますが、電車が通りすぎた後、そこには誰もいませんでした。

「秒速5センチメートル」の感想と考察

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「秒速5センチメートル」を最後まで見た後、最初に出てきた感想が「会わんのかーーーーい!!」でした(笑)。
そう、結局2人は再会しないんですよね~。
うわー!すっきりしないー!

そんな風に悶々としていたのですが・・。数日たつと「あれはあれで良かったのかも・・・。」と変化していました。
おそらく、新海誠監督の作る独特の世界観がめちゃくちゃきれいで、ただのハッピーエンドでは終わらせてくれない深みがあるからではないかなと思います。

シーンの一つ一つが鮮やかで抒情的に描かれています。そこには少年の万能感や、彼女へ感じる神秘的な気持ち、ひたむきに上へと突き進むカタルシスが見事に表現されています。

そして再開せずの結末は「縮まることのない距離」への軽い絶望と「そりゃ、現実はそんなうまくいかないよねー。」という妙なリアリティをもってじわじわ心に残るのでした。

「君の名は。」との共通点・つながり

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そんな「秒速5センチメートル」ですが、「君の名は。」との共通点が多くみられます。

ネックに「時間」と「距離」があること

「秒速5センチメートル」で貴樹と明里を引き裂いたのは「距離」でした。
そして二人の心が離れてしまった「時間」がありました。

「君の名は。」でも、瀧と三葉の間には、東京と田舎という「距離」、3年間のズレという「時間」の壁がありました。

「時間」と「距離」という抗いがたいものに遮られ、届けたい思いが伝わらないもどかしさ。そんな切なさが2作品には感じられます。

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根底にある宇宙的な広がり

「秒速5センチメートル」では、貴樹が「どこか知らない惑星で明里と日の出を見ている」夢をみたり、宇宙へ飛び出すロケットが「ひたすらに突き進む」気持ちの暗喩になっていたりと心象風景としても現実の光景としても宇宙的な要素が盛り込まれています。

「君の名は。」でも彗星の片割れが落ちてくるシーンは幻想的で、瀧と三葉が「カタワレ」というのも割れて別れた彗星と姿が重なります。
この2作品以外でも、新海作品には「宇宙」「宙(そら)」が非常に美しく、存在感を持って描かれています。そこには時空や何光年の距離への神秘を感じることができます。

そして、「君の名は。」のラストでは二人がお互いを見つけます。これは「秒速5センチメートル」で成しえなかった「再会」がようやく浄化されたかのようでした。

ご都合主義でもいい・・!瀧と三葉が最後に出会って本当に良かった!そんな思いを抱いた新海ファンも多いのではないでしょうか。

幻想的で美しい世界観と、哲学的な深み。そして二人のお互いを想う気持ちが見事に嵌まった「君の名は。」
「秒速5センチメートル」という前作があったからこそより感動できる作品ですね。

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