ソウルでポシンタン(犬鍋)を食べてきた。まさかの味に悶絶・・・

愛玩動物として知られる「犬」。
しかしそんな犬を食べる文化はこの時代でもまだ残っている地域があります。
世界で食用に殺される犬は年間2000万~3000万頭とも言われる現在、今後どんどん廃れていくであろう犬食文化を味わうべく韓国はソウルに行ってきました。

ポシンタン(犬鍋)はどこで食べられる?

実際韓国ではまだ様々な地域で犬を出す食堂は存在しているのだそう。
しかし、私は日本人で韓国語は一切話せません。

そんな”よそ者”でも簡単に犬鍋にありつけるお店はないのか?
と探したところ意外や意外、観光客がたくさん訪れる地域、ソウルは東大門にありました。

東大門駅から10分ほど、有名な「タッカンマリ横丁」の通り沿いにありました。

そのお店がこちら
看板には”60年の歴史”と書かれていました。
いわゆる老舗なのでしょう、伝統の味はどんな感じなのか気になります。

今回はこちらのお店に入りましたが、道を挟んで向かいのお店でも「ポシンタン」が食べられるとのことでした。

お店の横には日本語、英語、中国語ではっきりと”補身湯(犬の肉)”と書かれてありました。


health foodと書かれてあるのがなんとも。

早速お店に入り席に座ります。

店内の先客は地元っぽいおじいちゃんが一人、新聞を読みながら補身湯を食べていました。

お店ではオバちゃんが大きな肉の塊をハサミで細かく切断していました。
道から見えるところでの作業。
このお肉が犬とは気づかない人も多いハズ・・・。

これを鍋に使うのかな?

店内壁面にはられている大きなメニューはハングルのみで全く読めませんでしたが、オーダーを取りに来たオバちゃんに「ドッグスープ、チュセヨ」と言うとにっこり微笑んでくれました。
しっかり伝わったようです!

まずやってきたのはパンチャン(突き出し)とタレ。

カクテキにタマネギ、ショウガなどの薬味がやってきました。
普通においしいカクテキです。
そこから待つこと10分ほど

グツグツ煮込まれたポシンタンがやってきました。
さらにご飯もついてきました。

写真左下のタレにお肉をつけて食べるといいそう。

このタレは辛味噌にラー油、ごま、マスタードが入ったもの
近いイメージだとタッカンマリのタレに似てるかな。

中の犬肉はこんな感じ

さっそく

いただきます。

お肉の食感は歯ごたえのある鶏肉というと近いかもしれません。
しかしながら『犬』っぽい独特の風味があります
これは何かに例えるのが難しいですが、もう『犬の香り』としか表現ができませんね(汗)

誰かは『犬を抱っこしたときに感じる匂い』と言ってましたが、わかるような分からないような・・・。

この鍋自体は薄味ですが、中にエゴマの葉がとにかくたくさん入っています。
犬の香りを消すためにそのようにされているのかな?
というくらい沢山。

他にネギや薬膳のようなものが入っていましたが、具体的に何だったかは不明。

単刀直入に美味しいか不味いか?と聞かれたらぶっちゃけ

美味しくなかった

というのが感想です。
これが犬肉だからなのか、調理の仕方に問題があるのかは分かりませんが、今後食べることはなさそうかなと。
批判的な世論もかなりあるということで今後この犬食、そして犬鍋を出すお店はどんどん減っていくような気がします。

翻訳アプリを駆使しお店のオバちゃんに気になったことを聞いてみました。

すると、

(犬は)昔から普通に食べられている食べ物で、最近は夏バテ防止のスタミナ料理みたいに言われているんだけど、なんせ今は若者が食べないのさ。
もっとローカルな場所にはまだまだ沢山お店はあるけど、段々減ってきていることは間違いないよ。

といった内容の事を話してくれました。

ちなみにお値段は15,000₩(およそ¥1500ほど)でした。
サムゲタンと同じくらいの値段と考えると少し高い気がします。

場所柄市の中心部であるというのもあるかもしれません。

犬の種類は?どういう料理方法で食べる?

そもそも食べられる犬は果たしてどんな種類で、鍋の他にどのような料理方法で食べられているのでしょうか?

まず韓国で食べられる犬種は?というと食肉専用に改良された『ヌロンイ』という種類の犬なのだそうです。

しかし見ての通りいわゆる”雑種”である。
ちなみに食されるのはオスでメスは繁殖用に残されるのだそう。

食べ方は地域によって違いはありますが、丸焼き、焼き肉、鍋など他の食用肉と同じように様々な方法で食べられている。

韓国ではポシンタンとしても食べられていますが、蒸し焼きで食べられるお店もありましたよ。

まとめ

韓国はソウルで犬鍋”ポシンタン”を食べてきました。

消えゆく食文化を今のうちに味わっておきたいと思いお店を探し韓国はソウルへ。
ソウル中心部では政府の指導などにより提供するお店は少なくなっているのだそうですが、郊外や他の地域ではまだまだ犬肉を食べられるお店は多いようです。

個人的に犬食は豚や牛を食べる事と何も変わらないと思うのですが、世界、主に欧米では犬を食べることに対する批判が多いのだそう。
現在は韓国国内でも批判の声は多いとか。

犬は愛玩だから?

豚や鳥をペットとして飼う人もいれば、ヒンドゥーにおいて牛は神様である。

これはどう説明するのだろう?

個人的に味が好みではなかったので今後食べることはもうないと思いますが、”食べてはいけない”という理由は正直いまだにわからない。

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10 件のコメント

  • 食べちゃダメな理由はないけど、不愉快で気持ち悪いんだよ

    犬は人間のパートナーと言う事実を否定する行為だ

    • 読んでいただきありがとうございます。

      文化や価値観には多様性があり、ある人には良くても別の人にとっては不快なものもたくさんあると思います。
      昨今の極端なヴィーガンの活動家や先日のIWC脱退問題に関してもそうですよね。
      この記事では色々な考えを持つ方に読んでいただき、自身の考え方を改めて見つめて頂くこと、そして自分にない反対の考え方も『なぜ?』というところから理解しようとする心を養う機会になればと思い体験、執筆しました。

  • 同じ「黄色人種」なら食ってもいんじゃね?「白人第一主義」の奴らはウダウダ言うけど、
    それが「正義」と思うなら、最低に「下らない」ね。アマゾンあたりで、カブトムシの幼虫
    を生でポイと口に入れて食べてる奴は、どうなんだい?「白人第一主義者」の皆さまよ。

  • 私は特に犬肉を食べようとは思いませんが、
    こっちの命は殺して喰っても良し。
    そっちの命は喰っちゃダメ、殺すな。
    などと、人間が勝手に決めてる時点で、
    残酷だし傲慢だと思います。

  • 確かに…
    味の良し悪し、食用への向き不向きは置いておいて牛や豚、鶏が良くて犬猫が駄目な理由はないですからね。
    何の命を頂くにしても、我々にできることは命を粗末にせず感謝して残さず頂くことのみでしょうね。

    臭いとのことなので、マトンも駄目な自分は辞めておきます笑

  • 殺し方が残虐だから批判されているのですよ。
    韓国には未だに「犬が苦しめて殺すほど美味しい肉になる」という迷信があるため、わざと苦痛を与える方法で屠殺が行われています。
    牛や豚を屠殺して食肉にするのとは訳が違うのです。

  • 美味しければ食べたらええよ。
    ガタガタ文句言う愛護団体がいたら、そいつらを肉にして食っちまえw

  • 特定の動物のみ、野蛮だとか可哀想だからという理由で他国の食文化を否定するのはどうかと思う。筆者さんのニュートラルな書き方に私は共感を覚えました。
    犬食禁止との韓国のニュースを見て、そもそもどんな味?と検索してこちらにたどりつきました。牛豚鶏猪鴨鹿熊羊肉はどれも好きでよく食べます。鯨も好きです。動物性タンパク質というくくりなら、ワニやカエルなども興味はあります。
    それにしても、もしマグロが愛玩動物なら生食で食べる我々しかも世界に美味しさを伝えて消費量を増やしている日本のなんと罪深いことか。新鮮なできれば生きている魚をさばくのはあたりまえですし、エビの踊り食いは残酷ではないのか、痛みを感じさせていないのか。
    食べきれないと廃棄したりなど食品ロスを産むことこそ悪だと思っています。
    とはいえ、私も残したり食材をダメにしたこともあり人のことをとやかくいうことはできません。日本で暮らしている以上、直接的に食品ロスを産まなくても、うませるような消費行動をとっているわけですし…と話がそれましてすみません。
    とにかく、韓国の犬色文化は否定しません。でも、私はおそらく食べません。羊の癖のある香りは好きなのに。

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