大丈夫?指や首の骨を鳴らすことの危険性!

デスクワークの仕事が増えてきたり、スマートフォンなどを使用する人が増加してきており、肩こりや首などの凝りを訴える人が増加してきています。
少しでも、違和感を解消しようと、首を振って、ポキポキと骨を鳴らしたりすることで、さらに痛みが悪化することもあります。
また、首を鳴らす人もいますが、指を鳴らすという行為も悪影響があります。骨を鳴らすことの危険性を医学的な知見から解説していこうと思います。

関節

関節とは骨と骨とのつなぎ目のところのことで、人間の体には約350ヶ所あると言われています。関節があることで、体を曲げたり、体を動かしたりすることが可能になり、日常生活で必要な動作が可能になります。
関節の間には、潤滑油(滑液-かつえき-)があり骨と骨がぶつからないような構造になっていますが、この潤滑油が減少することで膝の痛みと言った関節痛を引き起こすのです。
潤滑油が減少し、骨の軟骨同士がぶつかりあうことで軟骨が減少し、関節の変形や痛み、動作ができなくなったりとすることがあります。

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詳しく、関節の構造を見てみると、関節は関節包と呼ばれる筋に包まれており、これを靭帯と言います。靭帯によって骨と骨を結びついているのです。

また、関節包の内側は、軟骨や滑膜で覆われていて、関節包の中の空間を関節啌と呼び、関節の動きを滑らかにする潤滑油の役割があります。
これらの構造に不備が起きて痛みが発生するのです。

関節とヒアルロン酸、グルコサミン

テレビのコマーシャル、新聞の広告などでは健康食品の広告が毎日のように目にする機会が増えてきています。特に、ヒアルロン酸、グルコサミンと言った関節痛を緩和させるサプリメントの広告が多種発売されています。
やはり、関節の痛みを訴える人が増加していることです。上記で説明した通り、関節の間には潤滑油で骨と骨がぶつからないようにクッションの役割を果たしているのです。しかし、年齢や激しい運動、長年の無理が関節の潤滑油を減少させることで、骨どうしが打つかりあい関節痛を引き起こします。

 

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病院でもヒアルロン酸注射はよく聞かれますが、ヒアルロンは、関節の間の潤滑油の役割を果たしてくれます。減少した潤滑油の代わりにヒアルロンがクッションの役割を果たしてくれるのです。
一方、グルコサミンの主な働きは、軟骨の構成成分です。減少した軟骨を作ることで、軟骨の減少を抑えようとする働きがあります。
ヒアルロン酸もグルコサミンも健康食品として販売されていることが多いため、継続して服用することをお勧めします。また、減少している潤滑油が更に減少しないように口から入れてあげることも重要です。
関節痛を放置する事で、関節の変形などによって関節の動きができなくなったり、最悪の場合は膝の場合は歩行が困難になったりと深刻な問題にもつながります。ただの関節痛だからと言って放置する事が厳禁です。

骨を鳴らすのは良くない?

上記で説明した通り、関節は骨と骨の間のところで、骨と骨の間には潤滑油で覆われています。この潤滑油がクッションの役割を果たしているのです。では、良く手をボキボキと鳴らしたり、肩が凝りボキボキと首を鳴らしたりするのはどうなのでしょうか?

このボキボキと言う音は、実は、潤滑油(滑液-かつえき-)の中にできる気泡が力を加えたことによって破裂することで生まれる音なのです。ポキポキと音が鳴って心地よく感じますが、実は、関節にはものすごい負担がかかっている場合があるのです。
関節を鳴らすことで、

・気泡がはじける事によって関節軟骨を傷つけてしまい、炎症を起こす事によって関節が太くなってしまう原因になる。

・潤滑油が減って骨同士がぶつかってしまったりすることで、骨の変形を招いたり、首の場合はヘルニアなどの症状を引き起こす原因にもなります。

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デスクワークが増え、肩こりを解消しようと首を回してポキポキと音を鳴らすことで快感を覚えてついつい癖で鳴らしてしまうこともあると思いますが、骨の変形、関節の病気を引き起こす原因にもなりますので、故意にポキポキと関節を鳴らす行為は危険ですので、やらないようにしましょう!
特に首の場合は重要な箇所であるため、特に注意が必要です。

ポキポキとしたくなる前に、できるだけ長時間同じ体勢をとるのをやめることで関節の違和感も解消できますし、軽いストレッチ、ツボ押し、軽度な運動をすることで凝りは解消できると思います。

骨の変形、関節に負担をかけない為にもポキポキはやめましょう!

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